育休を取得するパパが増え、夫婦で協力して育児をするのが当たり前になりつつある現代。しかし、現実は「旦那が育休中なのに、なぜかイライラしてしまう…」と感じているママも少なくありません。「これで少しは楽になるはずだったのに…」そう思った矢先に沸き起こるイライラの正体とは一体何なのでしょうか？
多くの夫婦が育休に期待するのは、家事や育児の分担による負担軽減です。特に産後のママは、体調が万全でない上に、授乳による慢性的な睡眠不足、そして慣れない育児と家事に追われる日々。そんな中で、パパに頼りたい気持ちが強くなるのは当然です。しかし、実際に育休が始まると、「あれ？思っていたのと違う…」と感じるママが多いようです。妻が育休中のパパに抱く感情については、よく耳にする話かもしれません。
例えば、「家事はやってくれるけど、私が頼んだタイミングじゃない」「赤ちゃんが泣いているのに、スマホを気にしている」「『手伝ってあげてる』という態度が気になる」など、具体的な不満の声も聞こえてきます。もしかしたら、あなたも同じような経験をしているかもしれません。
よく言われることですが、育休中のパパの「手伝っている」という感覚と、ママの「もっとこうしてほしい」という感覚のギャップが、イライラの大きな原因になっているようです。パパが良かれと思ってやったことでも、ママの期待とズレていると、感謝されるどころか、さらなるイライラを招いてしまうことも。
私自身も二児の父として育休を経験しましたが、最初はまさにその通りでした。自分なりに家事や育児に取り組んでいるつもりでも、妻からは「もっとこうしてほしい」という要望が出ることが度々あり、「一体どうすればいいんだ…」と悩んだ時期がありました。しかし、試行錯誤を重ねるうちに、いくつかのポイントに気づき、実践することで、私たちは育休期間を夫婦で協力し合い、笑顔で過ごせるようになったのです。ここでは、私の経験をもとに、育休中の夫婦関係をより良いものにするためのヒントをお伝えしたいと思います。
良好な夫婦関係を築けた理由：私の育休エピソード
育休に入る前、私たちはしっかりと話し合いの時間を持ちました。特に話し合ったのは、産後の役割分担についてです。妻が産後、赤ちゃんのお世話に集中できるように、最初の1ヶ月は私が家事全般を担うことに。このように、事前に具体的な計画を立てていたことが、後々の家事や育児の分担をスムーズに進める上で非常に重要だったと感じています。育休の初期段階で、お互いの期待をすり合わせておくことで、後々の「こんなはずじゃなかった」という事態を防ぐことができるはずです。
家事や育児を進める上で、わが家で役立ったのが「見える化」です。家事を「掃除」「洗濯」「料理」「買い物」といった項目に細かく分け、誰がどのタスクを担当するかを明確にしたリストを作成しました。さらに、そのリストをリビングの目立つ場所に貼っておくことで、私自身が「やっているつもり」ではなく、「実際に何をすべきか、どこまで進んでいるのか」を常に意識できるようになりました。妻にとっても、「今、何が終わっていて、何が残っているのか」が一目でわかるため、漠然とした不安やイライラを感じることが少なくなったようです。
コミュニケーションの重要性：すり合わせがカギ
育休中に最も大切だと感じたのは、やはり夫婦間のコミュニケーションです。私たちは、育休期間中、定期的に「作戦会議」と称して、話し合いの時間を設けました。議題は、「次は何を優先的にやるべきか」「お互いに困っていることはないか」など。この「すり合わせ」を丁寧に行うことで、育児や家事に対するお互いの認識を一致させることができました。
例えば、私は毎日必ず「今日は何かやってほしいことある？」と妻に声をかけるようにしていました。些細な確認かもしれませんが、こうしたコミュニケーションを怠ると、後から「なんでやってくれなかったの？」という不満につながってしまうことがあります。小さなことでも、こまめに確認し合うことが、良好な関係を築く秘訣だと感じています。
また、イライラが爆発する前に、お互いの気持ちを共有することも心がけました。育児や家事の負担が増えると、どうしても感情的になりがちです。そのため、日々の疲れやストレスを溜め込まず、早めに打ち明けるようにしました。
私が疲れている時には「今日はちょっとしんどいから、夕飯は簡単に済ませても良いかな？」と正直に伝え、逆に妻が疲れていると感じた時には「少し休憩する時間、作るから言ってね」と声をかけるようにしました。お互いを思いやる言葉がけは、精神的な負担を軽減する上で非常に大切です。
特に、妻から「もっとこうしてほしい」という要望があった時は、頭ごなしに否定するのではなく、「どうしてそう思ったのか」を丁寧に聞くようにしました。お互いの考えを理解しようと努めることで、誤解が解け、夫婦の関係をより良い方向へ導くことができたと感じています。
家事・育児の分担：リストで可視化
家事や育児の分担方法は、夫婦間のストレスを大きく左右するポイントです。私たちの場合は、先ほどもお話ししたように、家事や育児のタスクを細かくリスト化し、誰が何を担当するかを明確にしました。例えば、「洗濯物を畳むのは〇〇」、「お風呂掃除は〇〇」といった具合です。
このリスト化によって、私自身が「これだけやった」という達成感を得られるだけでなく、妻も「いつもありがとう」と感謝の言葉をかけてくれる機会が増えました。
育児に関しても、夜間の授乳やおむつ替えの担当を分けました。特に、夜中の授乳は私が担当することが多かったのですが、そのおかげで妻はまとまった睡眠時間を確保できるようになり、日中の育児に余裕が生まれたように感じます。妻の心身の負担が減ることで、家庭全体の雰囲気が明るくなり、私自身もより積極的に育児に関われるようになりました。
近所のママ友のBさんは、育休中に旦那さんと毎晩寝る前に15分だけ、その日の良かったことと、ちょっと困ったことを話す時間を作っていたそうです。些細なことでも共有することで、お互いの理解が深まり、小さな不満が大きな喧嘩に発展することがなくなったと言っていました。
リフレッシュとストレス解消法：お互いの時間を尊重
育休中は、どうしても夫婦二人の時間、そしてそれぞれの自由な時間が減ってしまいがちです。しかし、お互いがリフレッシュできる時間を持つことは、夫婦関係を良好に保つ上で非常に重要です。私の場合は、育休中に近所のジムに通い始めました。適度な運動は、体力維持だけでなく、ストレス解消にも効果的でした。
また、妻にもリフレッシュしてもらえるように、私が積極的に赤ちゃんのお世話をする時間を作るように心がけました。妻が一人でカフェに行ったり、友人とランチを楽しんだりする時間を作ることで、心身ともにリフレッシュでき、それがまた育児への活力につながっていたように思います。お互いのリフレッシュタイムを尊重し合うことで、ストレスを軽減し、より穏やかな気持ちで過ごせるようになったと感じています。
まとめ：育休中の夫婦関係をポジティブに考えるために
育休は、家族の絆を深める絶好の機会であると同時に、夫婦関係において様々な課題が表面化しやすい時期でもあります。しかし、適切なコミュニケーションを心がけ、家事や育児の分担についてしっかりと話し合い、そしてお互いの時間や気持ちを尊重することで、育休期間をよりポジティブなものにすることができます。
育休中のパパも、慣れない育児や家事でストレスを感じることがあるかもしれません。そんな時には、適度な運動を取り入れてみるのがおすすめです。体を動かすことで気分転換になり、心身ともにリフレッシュできるはずです。
育休は、夫婦二人で協力し、新たな家族の形を築き上げていくための貴重な時間です。大変なこともありますが、夫婦で支え合い、笑顔で乗り越えていきましょう。
コメント